下川様(以下敬称略):前任者が東京ポートシティ竹芝の事例を拝見し、PDCさんにお願いすると決めていました。
HPとサイネージの連携やデジタル×コンテンツといった竹芝での取組みがうまくいっていることから、採用を決めたのではないでしょうか。
▶東京ポートシティ竹芝(開発・運営:東急不動産株式会社)のインタビュー
https://www.pdc-ds.com/interview/3264
下川:私は建物本体、いわゆるハードの計画を担当しており、HPやサイネージなど、ソフトの知識はゼロでした。物件の規模やコンセプトの中で、東京ポートシティ竹芝と同じことはしないけれど、歴史的価値のある建物の中にソフトをどう取り込むかをPDCさんに一緒に考えていただいた感じですね。
奥平様(以下敬称略):僕は、建物が竣工してからの施設の運営管理をメインに担当しています。
奥平:IT、メーカー、金融、製薬、食品など様々ですが、九段下エリアやその周辺に縁のある会社さんが、立地改善や従業員の満足度向上を目指して入居される場合が多いです。
また、この九段会館テラスは「旧九段会館」の創建当時の技術・素材を活かして保存・復原を行なった保存部分と、皇居のお濠を臨む地上17階建てのオフィスからなる新築部分で構成されています。新築エリアは広いオフィスが多いのですが、保存エリアには小さなオフィスも多く、広さにバリエーションがあります。役所も近いので士業を営んでいる方も多数ご入居頂き、主に重厚感を気に入っていただいてるようです。スタートアップで人数が少ない会社さんにも最適だと思います。
下川:社会背景も踏まえ、ES(Employee Satisfaction/従業員満足度)を重視するようになりました。弊社のビルにご入居いただくテナント様の健康経営に貢献できることはないかと検討し、地下にクリニックモールを形成することにしました。利用頻度の高い診療科目を揃え、薬局もあります。就業しているビル内の病院であれば、ちょっとした体調の変化や不安といった未病レベルでも、気軽に受診にしていただけるのではないかと期待しております。また、クリニックモールと同じフロアに仮眠室を設け室内に体組成計を導入しました。これらも健康経営に少しでもお役に立てればとの想いからです。
下川:館内の方々にエレベーターホールの混雑状況を告知するサイネージからですね。東京ポートシティ竹芝の場合は、エレベーターにより多くの人を効率よく乗せることに主眼を置き導入されていたと思います。でも現在はコロナ禍の状況があるので、いかに同じ場所に人を留めさせないかという逆の発想で計画いただきました。これが非常に役立っています。
奥平:運用の仕方は何回かPDCさんにレクチャーいただいて、週ごとに情報更新しています。数値を入力するだけ、2クリックぐらいで反映されるので一度教えたら誰でも出来て手間もかかりません。